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クラウドゲートのゲーム用。 ただし、更新頻度は非常に低い。
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・夢主がでます(そして死にます)
・視点がコロコロ変わります


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「その…だな?」
赤い顔した満が、おそるおそると言った感じであたしに話しかけてきた。
「なんだ??」
さっきまであたしを攻めていたのが嘘のようなもじもじっぷりだ。
「いや…その…なんだ…。」
頭をかき照れたようにぼそぼそと満が呟く。
その内容は……。
「いやまぁ…な?」
流石にあたしも赤くなる。
「だめ…か?」
ぼそぼそと満が確認するように言い寄る。
「……そ、そりゃ…一度も二度も変わらない…けど…な?」
「…やり方は解る故…優しくする。」
懇願するようにそう言ってきた満に、とうとうあたしは折れた。

満があたしの上に重なってくる。
密着した満の体が、先程の名残か少し冷たく感じる。
満はあたしの頭を両手で抱え、あたしの顔をのぞき込んだ。
「すまぬな…。」
自分の我が儘だと言うことは解ってるらしい。
それでも、許して許容してしまうあたしが居る。
「…良いって言っただろ?」
微笑んでそう言えば、満の口唇が降ってきて、優しく啄むようなキスがそれに続く。
「我が儘なのだろうな、だが……許せぬのだよ。」
苦笑を浮かべそう続けると先程とは違うキスをされた。
先程の優しいキスとは打って変わって、激しいキス。
顎を固定され、口をこじ開けて舌が入ってくる。
動き回る舌に、口の中を熱く犯されていく。
舌を吸われ、絡め取られ、息すらもままならないそのキス。
嫉妬、それが含まれているのだろうか?
「っん……ぁっ!」
キスに意識を奪われている間に、気が付けば満の手があたしの股間へと伸びていた。
下腹部に満の手が柔らかく触れてくる。
先程の名残、敏感になったからだがふるえ、声が漏れそうになる。
けれどその声は満の口唇に塞がれ、あたしは手を伸ばして満の腕を掴むことしか出来なかった。
満の指が器用に動いていく。
つーっと足の付け根を撫で上げられ、ゆっくりと場所を移動する。
「ぁぁんっっっ……んっっ…。」
指が動くたびに、喉の奥で声が上がる。
息が、出来なくなる。
それを見計らったように満が舌を抜き、飲み込めない唾液を舐める。
頬から耳へと舐められ、耳たぶを軽く噛まれる。
「ぁんっっ…。」
恐ろしく甘ったるい声が漏れてしまう。
「感じておるのだな…。」
嬉しそうに満が顔をのぞき込んでくる。
あたしは思わず頬を赤くし、満を睨み付けた。
「そ、そんなのわかってるだろうっ!!」
怒り気味にそう言うと、あたしの中に入れた指を俄に動かした。
優しい刺激が強い刺激に変わって、あたしは思わず満にしがみついて声を上げた。
「やぁっっっ……あぁ……んっっ。」
漏れた甘い声が何よりも雄弁にあたしの状態を語る。
上にいる満が小さく笑い、再度顔をのぞき込んでくる。
「そうであったな…。」
嬉しそうな満の声。
早く、浅く、擦られあたしの快感は高ぶっていき、反論すらその動きに封じられる。
満の肩を掴んで耐えようとしても、後から後から声がわき上がってくる。
「あぁっ…っっっ!!」
不意に胸を噛まれ、びくっと体が震えた。
同時に下腹部が更に熱くなっていくのを感じる。
「やはり、ここが弱いのだな。…先程より熱くなってきたぞ。」
そう言いながら満がまた胸…乳首をかりっと噛んだ。
痛みと、我慢できない気持ちよさが、そこからわき出してくる。
「やぁっ…んっぅ…。」
先程まで、散々いたぶられていたそこからの感覚、そして下から伝わる感覚、それに翻弄され、あたしの体が更に熱くなっていく。
「いってもよいのだぞ?フレイア……。」
耳元低い声で囁く満の言葉と中で蠢く指の感触、あたしは軽く意識を飛ばした。

荒く短い息を継ぐあたしの上に満が覆い被さってくる。
「気持ちよかったか?」
確かめるようにそう言うと、あたしの眦にキスをおくる。
そしてそのまま顔中を舐められるようにキスされ、口唇へ深いキスがおくられる。
口の中に満の舌が忍び込み、舌を絡め取られた時、満の指があたしの後ろの穴へと伸びてきた。
びくりと体が撥ねる。
「大丈夫だ…。」
なだめるようにそう言いながら、満は指を動かした。
ぬるりとした感触は、先程流れたあたしの愛液だろうか。
そのぬめりの力を借り、穴の周囲を動いてた指が中に入ってくる。
ゆっくりとした侵入。
「うぁっっ。」
僅かな不快感と痛みに思わず呻き、力を込める。
「フレイア…大丈夫ゆえ、力を抜いてくれぬか?…傷つけたくないのだ。」
満はあたしの顔に優しいキスの雨を降らす。
解っていてもなかなか慣れるモノではない。
「ん……少し、まって…な?」
幾度と無く呼吸を繰り返し、体から力を抜く。
そして、指が増やされる。
押し広げるように動く感触が、何か別の生き物が動いてるように感じられる。
少しばかりの嫌悪感。
それでも、指が少しでも動くたびに体に快感が走る。
目をぎゅっと瞑ってその感触に耐える。
そんなあたしに、満が身を寄せ、口づけてくる。
深く口内を探られながら、下腹部に当たる熱いモノを感じる。
「…我慢…出来なくなった…か?」
荒い息の下そう問いかければ、満は小さく頷いた。
「フレイアの、体に触れているゆえ…。」
そう言いながらも後ろに触れる指は止まらない。
更に指が増えた。
「ぁうっっ!!」
流石に痛みが体を走る。
「少し、耐えてくれぬか?」
そうでなければ、この後など…。
耳に流し込まれる言葉にあたしはどうにか痛みを流す。
くにゅくにゅと動く指に痛み以外のモノが戻り始める。
「あぁっ…ふぁっ……。」
甘い吐息が漏れ始める。
「す、すまぬ……。」
せっぱ詰まった満の声と共に後ろから指が抜かれた。
満はあたしの足首を掴むと、片足を担ぎ上げるようにして、思いっきり開いた。
体が折り曲げられ、呻いてしまう。
そして、後ろの穴に満の熱いモノの感触が当てられた。
「後ろからの方が、楽なのかも知れぬが…それではフレイアの顔が見えぬのでな…。」
優しく微笑みながら、さりげに非常なことを言って、満はそのままぐいっと押し進んできた。
「ぃぁっっっっ!!!」
少しは慣らされたとは言え、狭いそこ、あまりの痛みに声が詰まる。
指とはくらべものにならない、熱くて大きなモノが更に押し込まれる。
「あぁっ…ぃたっ……ぁぁっっっ!」
ゆっくりと満が進んでくる。
あたしはぎゅっと目を閉じたまま、痛みとその圧迫感にうめき声を上げていた。
「さっさすがに…きつっいっぃぃっっ!!」
「大丈夫だ、……大丈夫。」
流石の満も息を乱していた。
優しい言葉にゆっくりあたしが目を開けると、屈んでキスしてくる。
体勢が変わり、中で満が動いて、その動きで息が乱れる。
「狭い…のだな、……拙者は…気持ちよい…が…。」
ぼそぼそと言われる台詞にあたしの顔が熱くなる。
「くっっ、きついっっ締まるっ。」
更なる言葉に全身が熱くなっていく。
「しっ……しる……かぁぁぁっっ!!」
あたしが話すたび、締め付けるようで、満は眉間に皺を寄せる。
それでもその表情は嬉しそうで、憎たらしくなってくる。
「くぁっ、そ、そのように締められると……っっ!!」
せっぱ詰まった満の叫び。
急に満の動きが激しくなる。
我慢できなくなったらしいその動きは急激で、激しかった。
ぐいっと深くまで差し込まれ、抜かれ、あたしは体ごと揺すられていく。
がくがくと揺らされ、次第に意識が飛んでいく。
痛みと、それに伴う快感が、あたしを襲い意識を奪い始める。
「ぁぁ…んぁっ………!!!!」
もうろうとした視界に、一際深く突き上げた満がイクのが見えた。
その表情を見つつ、あたしの意識は闇へと落ちていった。

頬に触れる冷たさに目が覚め、起きあがろうとしてみる。
が、体が言うことを聞いてくれない。
覚醒して来るに連れて、体中が痛むのが解る。
「ぃっ…つぅ……。」
あたしはうめき声を上げつつ、なんと体を起こす。
その動きに下半身に鈍い痛みが走る。
「大丈夫か?」
心配げに満が顔をのぞき込んできた。
先程の冷たさは、満がおいてくれた手ぬぐいらしい。
「ん、大丈夫…でも……激しいぞ、満。」
少し体を動かすだけでずきずきと走る鈍い痛み。
そして…注がれた…精液が動くのが解る。
「す、すまぬ…。」
小さく体を丸め込み、しょげかえる満は…先程のケダモノと一緒だとは思えない。
「…許可したのはあたしだしね、大丈夫。」
可愛いその姿に、微笑み浮かべあたしは満にキスをする。
……とは言え、二度三度と攻められ、体はがくがくだけど。
「……風呂を湧かしたのだが…入れるか?」
おそるおそると言った感じで、満が訪ねてくる。
「入れてくれるか??」
体が動かない、そう言外に言って満に手を差し出す。
「了解した。」
そのままお姫様だっこされて、あたしは風呂場へと連れて行かれた。


「結局の所…あれだろ?…あいつにやらせたのに…だろ?」
綺麗に中まで洗われ、何とも言えない気分であたしは布団に寝ころんでいた。
「………すまぬ。」
口ではそう言いつつ、妙に満足げな満の顔。
「……はぁぁぁぁぁぁ~~。」
大きなため息があたしの口から漏れる。
「…二度目はないぞ。」
呟き布団に突っ伏する。
流石に…からだが持たない。
「気持ちよかったのだがなぁ~。」
ぼそりと満が呟く。
「……………明日からやらせねぇ~。」
殺意が湧く。
「ん?何か言ったか??」
聞こえないふりして上機嫌な満があたしを抱きしめる。
ホンキでしばらく相手しないと、心に決め、あたしは眠りに就いた。
………明日は布団の中かねぇ~~。
「……そんなに…触れたければ二人で触れればいいじゃないか。あたしは…逃げないぞ?」
覚悟を決めフレイアは二人の満にそう言った。
「む?」
「なぬ?」
フレイアを挟んでにらみ合う二人は一瞬何を言われたのか解らず、フレイアの顔を覗き込んだ。
「どう言う意味だ?」
満と満’が声を揃えてそう訪ねる。
「どっちも満、なんだろ??…なら…二人で触ればいい。」
あたしは満のモノなんだから。
ぼそりと呟かれた言葉。
どちらも満だというのならば、それで良い。
二人に分かれてしまった原因など、後で考えれば良いことだ。
そう告げる。
「フレイア…。」
「だが…。」
迷うのは二人の満だ。
どうしたらいいのだろうか、そう悩む。
「…迷わなくていいのにな。」
優しく微笑むとフレイアは覚悟を決め自分の服に手を掛けた。
「あたしが二人なら…ちょうど良かったんだろうけど、残念ながら一人なもんでね。」
戯けたようにそう言いながらゆっくりと服を解いていく。
そして、全ての服を落とし素肌を露わにする。
「さて?どうする??」
妖艶に微笑むとフレイアは戸惑う二人に手を差しのべた。

おそるおそる二人の満は全裸になったフレイアに手を触れた。

「ぁうっ……はぁ…ん。」
行燈の揺れる光にフレイアの裸体が浮かび上がる。
「此処…か?」
満の手が胸に触れれば、
「…ここも?」
満’の手が下腹部へ滑る。
「ぅっ…やぁぁ~ん。」
甘い嬌声が洩れる。
フレイアの弱いところ、良いところを知り尽くした満が二人。
的確に探り当てられ、触れてくる手は四本。
瞬く間にフレイアの息が上がる。
「ひっぁ……。」

そして宴が始まった。







「ぐっ……ぁっぐ。」
フレイアの喉からくぐもった声が洩れる。
獣のような恰好で背後から突かれ、口にはもう一人の満のモノを銜えている。
後ろから突かれるたび、銜えたモノが喉の奥に入り噎せ返る。
それでもなおフレイアはそれを拒まなかった。
苦しい息の中、ただ舌を動かし手を添えそれに絡め奉仕する。
どちらも満、ならば二人に気持ちよくなって欲しいから。
それでも喉の奥を突かれれば苦しいことに変わりはない。
自然涙がこぼれ落ちる。
腰を掴み引き寄せる手の熱さ、頭を撫でる手の優しさ、それらに誘われるまま舌を絡め指を動かす。
飲みきれない唾液が顎を伝い下と滴り落ちる。
「う゛っ…ぅっ……。」
ぐちゃぐちゃと、フレイアの口元からいやらしい音がする。
後ろからはズチャ、ヌチャッと濡れた音が絶え間なく聞こえてくる。
白い裸体が二人の間でゆらゆらと、誘うように揺れる。
妖しい水音と、苦しそうな声、それでいてどこか恍惚としたフレイアの表情。
「フレイア…。」
「ぐっぅっ…もうっ。」
せっぱ詰まった二つの声。
朦朧とする意識の中、熱い迸りを中と口に感じフレイアはその意識を手放した。


「やっ…み、満?!えっ?!」
軽く気を失い、気が付くと体位が変えられていた。
満の上に乗り跨ぐような形、騎乗位に。
しかも中には満が未だ刺さったまま。
「なっ?!」
軽い混乱の中、取り敢えずどうにか体勢を立て直そうとしてみる。
だが、後ろから押され、そのまま満の胸へ押し倒された。
満の胸のへ横たわり…無防備になった結合部へ満’が指を這わす。
「ひゃっぁっっっっ!!!」
ヒンヤリとした指、急な刺激に思わず締め付ける力が強くなる。
「うっ…きつくっ…。」
満が呻く。
「ならば…これでは?」
そんな様子を見下ろし、少し楽しげな満’の声。
「えっ?!やっめっ!!だめだっ、だめだっっっ、そこはっ!!」
フレイアの必至の制止の声が洩れる。
それもそのはず、満’に触れたのはフレイアの後ろの穴だった。
排泄のためのそこを触られフレイアの顔が歪む。
「やめっ…みつっ…やだぁ~っ。」
甘えたような鳴き声。
頭何度も振り、制止を求める。
だが満’の動きは止まらない。
結合部からあふれ出す愛液を皺の一つ一つに塗り込めるように丁寧に慣らしていく。
優しく、優しく。
その間に、満のが腰を動かし出す。
フレイアの腰を持ち、ゆっくりと円を描くように揺する。
「ぅっ…ぁ…。」
後ろを触られているためか、フレイアの意識は自然下腹部に集中する。
だからこそ、二人の満の動きによけいに身体が反応してしまう。
そして…満の動きにあわせるようにつぷりと指が一本入れられた。
「ひっっ!ぁいやぁっ。」
フレイアの背中がしなり、顔が歪む。
「うっ…フレイア?」
先ほどよりさらにきつい締め付けに、満の動きが止まる。
荒い息で何かに耐えるようなフレイア。
「痛いのか?」
入れた指はそのままに満’がフレイアの耳元でそう囁く。
「んっ…いた…く…は…ぁんっ…。」
涙でかすむ目、それでもなお、うっすらと微笑み顔を上げる。
痛くは、ない。そう続けようとしたフレイアの声は満の動きに阻まれる。
急に激しく突き上げられ、フレイアの息が詰まる。
満’に向けられる甘えたような声と微笑み、それに嫉妬したのかもしれない。
「やっ…満…動いっちゃやぁぅっ……。」
満のモノと満’の指が中で動きにあわせ、微かに擦れあう。
そのたびにフレイアの背中をゾクゾクしたモノが駆け上がっていく。
「気持ちが…良いのだな?」
耳朶を甘噛みしながら満’はそう囁いた。
満とはリズムを変えて指を中で動かしながらフレイアを追い立てる。
「ふっぁ……んっ…はぁぅっ…。」
フレイアにそれに答える余裕など無かった。
何時も以上の快感が絶え間なく襲い、息すらまともに出来ないでいた。
二人に与えられる快感を享受するだけで精一杯だった。
満がフレイアにキスを送る。
負けじと満’がフレイアの背にキスをする。
フレイアの肌の上を舌が這う。
「ぁっぁん…ぁ……。」
フレイアの口は閉じることを忘れ、荒い吐息だけを紡ぐ。
「だめっ…だ…そこはっ……もうっ…やぁぁぁぁぁ。」
「くっ、フレイアっ…もうっ。」
大きくなっていくフレイアの嬌声、せっぱ詰まった満の声。
ほぼ時を同じくして二人は果てた。
どくどくとフレイアの中に満の精液が流し込まれる。
「……ぁ……熱…ぃ…。」
譫言のようにそう呟くと、フレイアは意識を失った。



満’は気を失ったフレイアを見下ろし何かを考えていた。
「ふむ…。」
小さく呟くと台所へと移動する。
「なに…を?」
フレイアを胸の上に抱き、満が不思議そうに見送る。
「気にするな。」
にやりと満’は笑うと姿を消した。
少しして満’は手に何かを持って現れた。
冷たい手でフレイアの背中をなで下ろす。
「んっ……ぅ?」
微睡んでいたフレイアはその感触に目を覚まし不思議そうに満’を見上げた。
「どうし…た?」
トロンとした目つきで、ふんわりと笑いかける。
「気にするな。」
満に言ったのと同じ言葉をかけその背を撫でる。
「ぅっん。」
小さく喉を鳴らし、フレイアの意識は再度心地よい波に沈んでいった。

次にフレイアが目を覚ましたのは、局部に与えられた冷たい刺激からであった。
「ぁっっ……なんだ?!」
冷たく、ぬるりとした感触を後ろの穴に感じる。
「何だ?と言われれば…ほぐしているというしかないのだが。」
妙に冷静に満’はそう返し更に作業を続ける。
「ぅっ…なっ、なんでだ?」
後ろから与えられる先程教えられたばかりの快感に耐えつつフレイアは話しかける。
「フレイアは全て拙者のものであろ?ならばこちらも……な?」
「なっ?!」
楽しげに満’がそう宣言し、満が焦り声を上げる。
「…何をしても良いのであろう?」
意地の悪い満’の声。
ついでとばかりにフレイアの背中に舌を這わす。
「うぅっっぁっ………好きに……しろ。」
どこか諦めたような、期待したようなフレイアの声。
「……。」
それらの会話を満は困ったように聞いていた。
「人の胸の上で会話しないでくれぬか。」
満’がフレイアに何かする度、中に入れたままの自分のモノが強く締め付けられ、立ち上がっていくのが解る。
「んっっ…そ、そんなこと言うなら、大きくするなっ!」
敏感になった体には、そのわずかな刺激すら気持ちよくて、フレイアは理不尽な怒りを満にぶつけた。
「そのようなことを言われても……。」
困惑の度合いを含め、満はフレイアの顔をのぞき込む。
「う゛っ……。」
満のモノがさらにぐぐっと大きくなる。
「みっっ、みつるぅぅぅ~。」
満’の指から与えられる感触、中で大きくなっていく満の感触、それらがフレイアを追いつめていく。
「フ、フレイアがそのような顔を……。」
色に濡れた目で、縋る様な眼差しを向けられた満は、生理現象だと呟く。
その間も、満’はフレイアの後ろの穴に触れ、解していた。
「いやぁぁぁっ…熱い……熱い…のぉ…。」
熱に浮かされたようなフレイアの声。
赤くほてる体をもてあまし、満の胸の上くたりと身を預ける。
その姿に満は満’を見上げた。
「何をした。」
フレイアの体を満’から護るように抱きしめ、問いただす。
「何がだ?只、解しただけだが。」
鼻で笑い、そう答える満’。
「ただ……。」
「ただ、何だ?」
にやりと満’が笑む。
「潤滑油代わりに油と酒を使っただけだ。」
さらりと非常にきつい酒の銘柄をあげた。
その高い度数のアルコールを粘膜から直接吸収したフレイアが酔ってしまうのは仕方がないこと。
熱いのは…酔いが回ってきたからなのだろう。
「…人の悪い…。」
フレイアを酔わせ、体の力を抜かせ、さらには後ろ自体を柔らかくするための酒。
なぜだかすぐさまそう理解できた満がいた。
「傷など付けたくないからな。」
当たり前であろう?
言葉の外にそう付け加えると満’は愛おしげにフレイアの体に触れ、微笑んだ。
「…当然だ。」
憮然と満は呟くき満’をにらむ。
それならば、何故傷つけるような事をしようとしているのかと。
非難を込める。
「…さてな。」
はぐらかすかのようにそう言うと、満’は熱い体をしたフレイアの腰へと手を伸ばす。
むずかるように小さく身を震わすフレイア。
すでに酔いは全身にまわり、力が抜けている。
「フレイア…良いか?」
身を屈め、ぼそりと耳元で呟く。
「ぅんっ…?」
ぼんやりとした目で満’を見上げ、何を言われたか解らぬままにフレイアはうなずく。
「そうか……。」
どこまでも優しく微笑み、満’はフレイアの腰を持ち上げた。
「くっ……。」
ぬるりとフレイアの中から満のモノが抜ける。
尻を突き出すように固定して、満’は自らのモノに手を添えフレイアの後ろの穴へと近づける。
微睡むようなフレイアの表情が、少し硬くなる。
「力を…抜いて…」
満’の言葉にフレイアは頷くことで返事をする。
フレイアの体から、更に力が抜ける。
その瞬間を見計らって、満’一気にフレイアの後ろを貫いた。
「っっっっっぁっっっ!!!」
体を大きく弓なりにしならせ、フレイアののどから声ならない音が漏れる。
衝撃と恐怖で顔はこわばり体が硬くなる。
「くぁっ、ふ、フレイア、力を…。」
きつすぎる締め付けに満’の顔がゆがむ。
「…大丈夫だ、フレイア…ゆっくり息をするのだ…。」
見るに見かねて満はフレイアの背中をなでそうささやく。
優しく背中をなで、額や頬にキスを送る。
「大丈夫だ、……ゆっくり力を抜くのだ…。」
優しく、優しくささやきかける。
「ぅっ…ん……満……ぐっ…。」
どうにか衝撃から立ち直ったフレイアは、荒く浅い息の下涙に濡れる目で満を見つめる。
「そう、力を抜いてな…。」
満’も優しくそうささやきかける。
「んっ……はんっ…。」
うなずき、フレイアはゆっくりと息を吐き力を抜いていく。
それに合わせるように満’はゆっくりと腰を薦めていく。
ずるりと、亀頭が中に入り込む。
「ふっくっ…あぁぁっんっ。」
痛みだけではないモノがフレイアのあえぎに混じり始める。
最もかさばるが所が中に入り込めば、後は割合簡単に滑り込んでいく。
そして…満’のモノが根本までフレイアの後ろに納められた。
「ぅっ…きつい、な…だが、熱い……フレイアの中はどこも熱いのだな。」
馴染むのを待つかのように動きを止め、フレイアの腰から尻へのラインを撫で、満’は嬉しそうにそういった。
びくびくっと、フレイアが体を小さく震わせるたびに、その振動は中の’のモノに直接響く。
それがまた、気持ちいいらしい。
動きを止め、堪能するかのように目を瞑る。
「動かずとも…気持ちよいモノなのだな。」
ぼそりと呟けば、
「当たり前だ。」
何故か偉そうに返す満。
息も絶え絶えなフレイアはそれに答えることが出来ないでいた。
本来使わないはずの場所に満’を受け入れ、未だ中にあるそれがフレイアを苛む。
切れてはいないのだろうが、きつい圧迫感とわずかな痛み、何よりも熱い満のモノを感じ、混乱する。

そして…しばらく。
フレイアの呼吸が元に戻り、強張ったからだが弛緩し始める。
満’のモノを締め付ける力もゆるみ、何とか動かせる程度になっていた。
それを感じ取り、ゆっくりと満’は腰を動かし始めた。
「ぅんっ……ぁっ…はぁんっ…。」
フレイアの喉から、甘い声が漏れ出す。
痛みは、少ないようだ。
それよりも、内蔵をえぐられるようなその感触を気持ちよく感じ始めていた。
満’が腰を動かすたびフレイアの内蔵が直に揺さぶられる。
その熱さが、前よりも更に感じられる。
「あぁっ……うぐっ……あっぁっぁぅ。」
満’のものに馴染んだ直腸がやわやわと満’モノを包み込む。
きつい入り口の締め付けと、対照的なその感触に満’の動きが段々と速くなる。
じりじりと内蔵を捲られ、戻される。
薄い壁を通して子宮の入り口が抉られる。
「だっっだめっ、まだっぁぁぁぁあっ。」
ひときわ大きな声がフレイアの口から漏れた。
完全に慣れたわけではないその行為、もう少しゆっくり、そう言いたかっただろうか。
それとも、体を走る痺れるような感覚に言ったのだろうか。
だが満’の動きは更に激しさを増していく。
「すまぬ、止まらぬ…我慢がきかぬのだっぅ。」
せっぱ詰まった満’の声。
荒々しく突き上げ、ギリギリまで引き、また突き上げる。
開ききった直腸はそれを素直に受け止め、締め付ける。
「あぁぁっっぁあああっっっっ。」
与えられる感覚に意識の方がついて行かないフレイアはただただ声をあげる。
息が詰まり、涙が溢れる。
せっかく解れた体に力がこもり始める。
「ぐっっ。」
満’の喉が鳴る。
締め付けがきつくなったからだ。
堅く緊張していく体を支え、満はどうすればいいのか迷っていた。
人の腹の上で、と満’を罵りたくもあり、それでいて、喘ぐフレイアを見せたくないというのもある。
「……ずるいな。」
ぼそりと呟き、満は覚悟を決めた。
満’の動きの邪魔をするように体を揺する。
そして、その動きを止めさせた。
「何をする…。」
怒りを含んだ満’の声、いきかけたところを止められたのだから当然だ。
それを無視して満は意識の飛びかけているフレイアの体に触れた。
「フレイア…すまぬな。」
耳に流し込むようにそう呟くと満は腰を動かしゆっくりと自分のモノをフレイアの前の穴へと近づけた。
「ほう……。」
何をするか気が付いた満’は感嘆の声を上げる。
「おまえがそれをするとはな。」
何故か嬉しそうなその声、涼やかに聞き流しながら満はニヤリと微笑み返した。
「お主だけにフレイアは触らせたくはない故に。」
そして…ゆっくりとフレイアの中に自らのモノを埋めていく。
「くっ…。」
きついその感触に、二人の顔がゆがむ。
「ぅぁぁぁぁっっっ!!!」
フレイアの体が二人の間ではねた。
狭くなったその場所を無理矢理こじ開けられる感覚。
「ぐっ狭いっなっ。」
二人の満の台詞が重なる。
「なっ、なにぁぁっっなんなんだよっっ?!」
混乱したフレイアの叫びが響く。
少しでも動けば、二つのモノが中でこすれ、痛みと苦しみがあふれ出す。
二人に挟まれ、押さえられ、それすら気が付かぬフレイアは必死に身をよじり、その苦痛から逃げようと躍起になっていた。
「熱っぅぃたっ…やぁ~~何、なにしてっっ!」
涙に濡れた顔を起こし、いやいやするように頭を振る。
息は乱れ、涙が幾筋もこぼれ落ちる。
恐慌状態におちいりかけたフレイアを引き戻したのは満のディープキスだった。
息を絡め取り、呼吸を強制的に落ち着かせる。
「落ち着け…フレイア。」
優しくフレイアにキスを送り、満はその背を撫で落ち着かせようとする。
「そうだ、大丈夫だ…フレイアであればな?」
からかうようにそう言いつつ満’はその口調とは正反対に優しくフレイアの髪を撫でる。
段々と、フレイアの意識が落ち着いていく。
「ふた…り?」
確認するようにフレイアは呟く。
「そうだ、…あやつだけに…やらせたくはない。」
ぼそりと満が返す。
ようやく事態を把握したフレイアは、どうにか息を整え体の強張りを解いていく。
その瞬間、ずるりと満のモノが更にフレイアの中深くに滑り込んだ。
「うぁぁっ…だ、だからって…なんでいっぺんにっ!!」
柔軟なその場所は、いとも簡単に満のモノを受け入れる。
だが苦痛がないわけではない。
「…気持ちが良いからだろう?」
フレイアの言葉に満’がからかうようにそう言ってゆっくりと腰を揺すった。
「あぁぁぁぁっっっ!!」
びくびくとフレイアの体が痙攣する。
中に感じる二つの熱いモノ。
不規則に動くその二つは、きつい圧迫感と共にフレイアに強い快感を与え始めた。
痛みより、快楽を体が選択したからだろ。
「動く…ぞ。」
眉間に皺を寄せ、満’そう言うと動きを早める。
「あぁぁっっぅぁっ…。」
壊れたようにフレイアの喉から声だけが漏れる。
「くっ…ならば拙者も……。」
負けじと満もまた腰を動かし始めた。
フレイアの中で二人のモノがこすれるのが解る。
薄い壁を通して二人のモノがフレイアの中を突き上げ、えぐり出していく。
不規則に動くその二本、フレイアの体が熱くなっていく。
「いぃやぁぁぁぁっ…熱い…熱いのぉ…だめっなのぉぉぉぉ。」
熱に浮かされたように、何度もフレイアはその言葉だけを繰り返す。
痛みは気持ちよさに変わり、圧迫感はきつい締め付けに変わる。
馴染んだ前の快楽と、初めて知った後ろの快楽、その二つがフレイアを苛む。
「だぁめぇっっっっっっ。」
一際高い声がフレイアの喉を突いて出る。
そして、きつく二人のモノを締め上げ…力が抜ける。
「ぅぐっっ…。」
「うぁっっ…。」
二人の満の顔がゆがむ。
いったフレイアの反動で、いきかけた二人は必死にその衝撃に耐えていた。
「……まだだっ…。」
「そうだ…まだだ…。」
ゆがむ顔でにやりと二人は笑みを浮かべる。
ゆっくりとして関していくフレイアの体。
その内からはとろりと愛液がにじみ出し、二人の動きを助けていく。
再度ゆっくりと二人が動き出す。
「あぁっっぁっぁっっ……。」
敏感すぎるほど敏感になったフレイアの体は、ほんのわずかな動きさえ快感に変え、伝え始める。
「うぅう゛っ…ぁぁぁっっ…。」
そのあまりにも強い刺激にフレイアの意識は飛び、ただただそれを享受するものへと変わっていく。
人の言葉を忘れ、すすり泣くように声を上げる。
二人の動きは段々と激しくなっていく。
きつい締め付けだけでなく、まるで誘うかのように柔らかく包み込まれ、締め付けられるその感触。
止めどなく溢れる愛液が二人の動きを更に速くさせる。
「あぁぁぁぁっっ。」
壊れたようにただただ声を上げ、フレイアの体が揺れる。
「うぁぁっっっ。」
熱く柔らかなフレイアの中、きつい締め付け、こすれる感触。
一際深くフレイアの中を抉り、二人は時同じくして…果てていた。





「ふっ……ぁっ…うぐっ…。」
押し殺したフレイアの声。
浅い呼吸。
「……なん…だ?」
聞こえる声に満が目を覚ます。
「あまり…声を出すと…起きてしまうぞ?」
低い、楽しげな満’の声。
その声に、何事っと満は慌てて起きあがろうと…して、起きあがれなかった。
「なっ?!」
思わず大きな声が出た。
焦ってどうにか動く首から上だけを動かし、己の身体を見渡せば……縄で縛られ、拘束されていた。
足首から肩にかけて、幾度もなく結わえられ、まかれ簀巻き状態に。
「ふむ、フレイアが声を我慢しないから…起きてしまったぞ?」
満に聞かせるように満’が声を出す。
満が慌ててそちらの方へ唯一動かすことの出来る顔を向けると……。
そこには後ろ手に両腕を縛られ、座位で満’に貫かれるフレイアの背中があった。
手が使えず、不安定に揺れる身体。
「なっ?!」
満の方が見えないフレイアが、慌てたように身体を動かす。
が、その動きは満’に阻まれた。
「…見ているぞ?フレイアを。」
囁くように満’がフレイアの耳に口を寄せる。
「やぁっ…みな…い…でぇっ…。」
途切れ途切れのフレイアの言葉。
だが、その声には否定よりも、喜びの方が多いように感じられる。
「………っっっなにをっ!!!」
あまりのことに、満の思考回路が一瞬固まり…フレイアの声で醒めた。
満’を睨み付ける。
満’はにやりと微笑むと、フレイアの腰に腕を回し、見せつけるように動かし始めた。
「なに…といわれても、フレイアを抱いているだけだが?」
両手でフレイアの腰を持ち、抜けるギリギリまで上げる。
そして…一気に降ろす。
「っぅぅっ!!……ぁっ……。」
とたんフレイアから甘い声が漏れ始める。
動けない満に結合部を見せつけるかのように、何度も持ち上げ、降ろすを繰り返す満’。
フレイアの荒い息と、ずちゃずちゃと結合部から洩れる音だけが響き渡る。
「くっっ!!!」
唇を噛み締め、視線を逸らそうとするも…そこに釘付けに成ってしまう。
「……見たいのか?」
満’が満を見下ろしながらそう言う。
「なっっ!!」
慌てて満は目を閉じた。
「見たく…などっ!」
声を荒げ、そう言い顔を背けようと……したときである。
「…フレイア、あやつはフレイアのことなど見たくないそうだぞ?」
意地悪い満’の声。
「……みたくぅ…なぁい?」
何処かぼんやりしたフレイアの声がそれに続く。
「ちがっ!そう言う意味ではっっ!」
慌てて満が目を開けば、先ほどより近い距離に二人がいた。
「う゛っっ。」
満の顔が赤く火照る。
そんな満を尻目に満’はフレイアの耳朶を軽く噛み声を流し込む。
「フレイア、回れるか?」
「えっ?」
何を言われたか解らず、フレイアの身体が固まる。
「ふむ、ならば…。」
満’はフレイアの片足を持ち上げ、ゆっくりとフレイアの身体を回し始めた。
中に入ったままの満’を軸にフレイアが回される。
「ふぁっ…やっぁっん!!」
その感触に大きな声が漏れる。
「くっ、…きつく、なるな。」
嬉しそうな満’の声。
そして、終わる。
座った満’の上、満の方を向かされたフレイアがいた。
「ぁっ……っっっ!。」
快楽に酔い、ぼんやりとしたフレイアの視線が満と絡む。
とたん、フレイアに正気と羞恥心が戻る。
「ちょっと、満っ、えっ?!あぁっ!!」
満’はフレイアの胸を隠すかのように右腕をまわし、空いた左手でその足を大きく開かせる。
腕を後ろに縛られているため、胸を突き出すように背を逸らせ、大きく開かされた足に、不安定な体勢。
「見えるか?」
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
勝ち誇ったような満’の声と、悲しげなフレイアの悲鳴が重なる。
「やだ、満、見るな、みちゃいやだっ!」
いやいやと、フレイアが首を振る。
恥ずかしさに体中が赤く染まり、足を閉じようとするも、満’の腕と不安定な体勢に阻まれそれもままならない。
縛られた腕を必至に動かし、外そうとするが、それも外れない。
「くっ、そのように動くと、倒れてしまうぞ?」
フレイアが動くたびに意志とは反して締まるらしく、満’は気持ちよさそうにそう囁き、身体を支える右腕を少しゆるめる。
ぐらりとフレイアの上体が傾いた。
「あぁっっっ!」
倒れまいと、ぐっとフレイアの腹筋に力が入る。
「うっっ。」
くぐもった満’の声。
先ほどよりも更に締まったフレイアの中を堪能するかのように動き出す。
フレイアの意志を無視して。
斜めに傾いだフレイアの身体を、満’はゆっくりと腰を前後させる。
フレイアの身体は、満’の方に倒れ、また前方に揺れる。
「ふぁっっ……ぁっっ…いぃっあっ。」
先ほどから何度もイきかけ、それを止められ、焦らされ続けたフレイアの身体はそれだけの刺激にすぐさま反応した。
「ヤダぁ…みつる、やだぁんっ…はぁっぁっ…。」
動かされるのがイヤなのか、見られるのがイヤなのか、どちらの満に言っているのか解らないフレイアの言葉は何処までも、甘い。
嫌がるそぶりすらも媚びるような誘いに見える。
それら全てを満は凍ったように見つめていた。
目を逸らしたいのに、逸らせないのだ。
ゆらゆらと、揺れるフレイアの裸体。
赤い陰毛の間から大きくふくれたクリトリスが見え隠れし、その下は大きく開き満’のモノがゆっくり動いている。
満’の動きにあわせ、内側の赤い肉が捲られ、覗く。
さらにフレイア自身の愛液と、先に出された精液がこぽりぐちゃりと音を立て満’のモノを伝いぽたぽたと流れ落ちる。
妖しく卑猥な構図。
無意識にゴクリと、満の喉が鳴った。
気が付けば、満のモノも熱く滾り、立ち上がっていた。
フレイアの痴態に、満は興奮しいたのだ。
「ほう、……。」
それに気が付いた満’は動きを止め、フレイアに囁いた。
「フレイアの姿に…反応しているぞ?ほら……。」
楽しげな満’の声。
「んっ……たって…る?」
刺激を止められ、不満げに鼻を鳴らし、満’に言われるまま満の股間に視線を移す。
大きく、反り上がるモノが、見えた。
「もっと乱れたフレイアを見たいらしいぞ?」
どうする?と言わんばかりに首筋を舐め上げる。
「ぁぁっっ……みつる…みたい…の…か?」
媚びるようにちらりと満’を見、満に視線を合わせる。
「ふれ…いあ…。」
凍り付いた満の舌はそれだけ言うのが精一杯であった。
「いぃよ……見て…くれ。あたしの……。」
恥ずかしそうに目を逸らせ、フレイアは言葉を切る。
「…何を、見て貰うのだ?言わねば……動かぬぞ?」
意地悪く満’が囁く。
そんなことを言わなければならないのか、無理だと救いを求めてフレイアは満’を振り返る。
だが、満’はにやりと意地の悪い微笑みを浮かべて見つめるだけだった。
「ううっ……。」
いやいやと首を振っても、満からのいらえは無い。
動かぬよう身体を固定され、自分の中の満’のモノの熱さと疼くナカ。
更なる快感を求めるからだ。
それらをもてあまし、フレイアはとうとう言葉を発した。
「くっっ……。あたしの……淫らな…ところ……だ。…が出入り…してる……あそこ、だ……。」
フレイアは、唇を噛み締めそう言うと目をぎゅっと閉じ、目を瞑る。
その拍子に、涙がこぼれた。
「拙者に突かれ、乱れる姿を…だろ?」
言葉を足し、満’が満足げにその涙を拭い、動き始める。
反動を付け、フレイアの身体を上下に揺する。
その動きにあわせ、ぐちゃぐちゃと濡れたいやらしい音が響く。
「先ほど…より締まるな。…見られて、感じているのだろう?」
そう言うと満’は更に動きを速くする。
「ふっぅっっ…あっぁっ…くっ…んっ。」
フレイアの喘ぎ声と濡れた音に打ち付ける音。
満’の押し殺した声。
そして…満の荒い息。
普段見ることの出来ないフレイアの痴態。
無理強いなどしない満と違い満’は何処までも欲望に正直だった。
そして、どんなことをしてもフレイアが許してくれると知っていた。
だからこそ、あのように腕を縛り自由を奪い、恥ずかしい言葉を言わせる。
それが、満の興奮を煽る。
それが、満の怒りを深くする。
自分が見たこともないようなフレイアの姿を見せつける満’に殺意を覚える。
だが、乱れるフレイアは扇情的で蠱惑的で…魅了される。
満には見せたこともないような姿で、表情で満’に全てをゆだねるフレイア。
自分と同じ姿で、同じ顔で、同じ声で…フレイアを煽る満’。
コレは夢なのだろうか、それとも……。
思考の闇に落ちかけた満を現実に引き戻したのは満’の一言であった。
「ふむ、…苦しそうだぞ?どうする??」
笑いを含んだその声は、満の立ち上がったモノを一瞥してのことだった。
「…くるしい?」
言葉尻を繰り返すようにフレイアが呟く。
「そうだ、…ほら、あのように…。」
ぐいっと髪を引っ張りフレイアの顔を上げさせる。
フレイアの視線の先に堅く立ち上がった満のモノをとらえる。
「………満?」
喜悦を含んだ目で、フレイアは満のモノを見つめた。
「どうすればよいのだろうな?」
からかうような満’の声。
「…気持ちよくすれば…良いのか?」
いやらしい微笑みを浮かべフレイアは満’を振り返った。
「そうだな…そうするか?」
にやりと満’が微笑み返す。
そしてフレイアに何事かささやくと、繋がったまま身を起こした。
「なっ?!」
訳も分からず満が体をこわばらせる。
無理な体勢での移動、だが、フレイアは甘い声を漏らす。
それすらも気持ちがよいと。
「ふむ、ここなら?」
動けない満のすぐ側、腰を下ろすと促されるままフレイアは上体を傾けた。
「ぅんっ…。」
そして、…満のモノを銜えた。
「う゛ぐっ…。」
満の喉が鳴る。
獣のように膝を立て、後ろから満’に貫かれ、満のモノを銜えるフレイア。
手が使えない為に、満’の動きに喉の奥まで突き刺さる。
「ぅう゛っ…ぅぁっ。」
苦しくて涙を流し、それでもフレイアは満のモノに舌を絡めなめあげる。
口を窄め吸い上げ、満’の動きに合わせ上下させる。
喉の奥深く突き刺さる満のモノ、己の中深く刺さる満’のモノ。
飲み込めない唾液がしたたり落ち、満のモノに絡まっていく。
びちゃびちゃと濡れた音。
「うぐっぁっっ……う゛……。」
くぐもったフレイアの喘ぎ。
視覚と聴覚、その二つが満を追いつめていく。
「フ、フレイアっっうがぁっっ。」
獣のように満が吠えた。
「う゛ぅん??」
名前を呼ばれフレイアが顔を上げた瞬間、満が果てた。
「ぁぁっっっ!」
ずるりとフレイアの口から満のモノが外れ、その顔目掛けて精液が降り注ぐ。
白いそれがフレイアの顔を汚す。
「す、すまぬっ。」
赤い顔をして満が謝り、視線をフレイアに向ける。
「……吃驚…した……。」
惚けた顔でフレイアは満を見つめていた。
「ふむ、…顔にかけるか…。」
にやにやと満’はわざわざ汚れたフレイアの顔を満に見せつけるように持ち上げる。
つつつっとフレイアの頬を白い塊が流れ落ちていく。
赤い前髪に絡んだそれは重くしたたりフレイアの額に張り付く。
その白く汚された顔とは対照的に、フレイアはきょとんとした顔で満を見つめていた。
「うぁっ…。」
思わず満の口から声が漏れる。
ずきりと胸が躍る。
汚してしまった申し訳なさよりも、そのアンバランスな表情にそそられる。
先程いったばかりなのに、また、満のモノが熱くなっていく。
「……フレイア、そろそろ拙者もいかせて貰ってよいか?」
わざとらしく声を上げ、満’がフレイアを突き上げた。
「ぁぁぁぁっっっ。」
フレイアの顔が気持ちよさそうにゆがむ。
ぐいっと縛った腕を満’は引き、フレイアの体を引き寄せる。
片手でフレイアの腕を持ち、片手でフレイアの腰を持ち、満’の動きが速くなる。
そして満に見せつけるかのように体勢を変え、フレイアの顔がよく見える位置に動かす。
「あぁぁっっはぁんっはぁぁっっ…ンっ。」
べたりと、未だ乾かぬ白いモノを顔に、フレイアの表情がゆがみ声が大きくなっていく。
「…ふむ……。」
それとは対照的に冷静な満’の声。
とんとフレイアの背中を押し、手を放す。
フレイアの上体が、床に押しつけられるように倒れ込む。
そして、高く掲げられた腰を幾度と無く打ち付ける。
「うぁぁぁっっ。」
呼吸すら苦しいこの体勢でもなお、フレイアは与えられる快感によい、そして果てる。
「くっっっ。」
フレイアの最後のきつい締め付けに、満’も中に出しかけ…わざに引き抜き、その背に精を解き放つ。
どくどくと、白い精液がフレイアの背中を汚す。
「なっ……?」
一部始終を見せつけられた満呆然と満’を見上げる。
「……綺麗ではないか…?」
にやりと笑い返す。
くったりと気を失ったフレイアの体にまとわりつく二人分の精液。
それは卑猥で、美しいオブジェのようであった。




体を綺麗に拭いても、まだ気を失ったままのフレイア。
その頬を愛おしそうに満が撫でる。
「ずるいな。」
満足げな満を見据え、ぼそりと満’が呟く。
「何がだ?」
ぐっとフレイアの身体を抱き寄せ、渡すまいと満の腕に力がこもる。
「それがだ。」
満’手を伸ばしフレイアの頬に触れる。
「やらんぞ?」
「こちらの台詞だっ。」
フレイアを挟んでまたも睨み合う。
だが、満’は不意に視線をそらせた。
「あまり我慢しているようなら…また出てくるからな」
にやりと邪悪な微笑みを残し、満’の姿が薄れていく。
「するかっ!」
気を失ったまま、目覚めようとしないフレイアを硬く抱きしめ満はそう返す。
「どうだかな?」
その言葉を残し、満’の姿はかき消されるように消えていた。
「……我慢はせぬよ、もう…。」
どこか満’の面影を残し、満は微笑み…そして目を瞑る。


後日談。
「満~~~お腹空いた。」
ベッドの中、だらしなく寝そべったフレイアが、側に座る満に声をかける。
「わかった。何か作ろう。」
「甘いモノもな?」
「了解した。」
「あ、それから………。」
幾つもの注文が満に降り注ぐ。
だが満は断るそぶりを見せず、全てに了承と頷き立ち上がった。

「全く……どんだけ溜めてたってんだよっ!」
台所へと移動する満の背中を見つめ、フレイアは思わず毒づいた。
目が覚めるとすでにもう一人の満は消え、平謝りの満がいた。
切れ切れの満の言葉から推測するに、溜めすぎた性欲がもう一人となって~という信じられない話が起こったらしい。
どこまで溜めたのだと、突っ込みたくなる。
「…ホント、どんな体力してるんだよ~~。」
フレイアの言葉に泣きが入る。
結局の所、次の日は全く動けず、数日経った今でもまだ腰は痛み、おなかがゴロゴロして…局部は熱くねつを持ったままなのだ。
ついでに言えば縛られていた腕にはまだ跡が残っている。
起きあがるとまだよろける体。
人様には見せれない姿である。
「……つ、次がないこと祈る…。」
切に願いつつ、…ほんの少しだけ、期待する自分が居ることにフレイアは気が付いていた。
「ま、何があっても満は満…か。」
ぼそりと呟き目を瞑る。
「おそいぞ~~満~~。」
「無理を言うなっ!」
片隅に浮かんだ甘い毒を振り払い、フレイアはからかうように満に声を掛けた。
コレはコレで幸せなのかも知れないと。
「満~って未だ帰ってないのか?」
そう声を掛け、あたしはがらりと満の家の扉を開けた。
中を見渡してみる。
やっぱり居ないようだ。
「仕方がない…待つか…。」
勝手知ったるなんとやら、とっとと中に入り押入から布団を取り出す。
「干して置いたからふかふか…なんだよな~。」
鼻歌交じりに布団を敷きそこにダイブする。
近頃は自分の部屋で居るより満の部屋で居る方が多い気がするな、と思いつつ。
…半同棲と言うべきなのかもしれない。
いい加減どちらかに引っ越した方が良いのかも知れないな。
「ま~いっか。」
そこいらへんは特に気にする事じゃないしと夢の中へと旅立っていく。
……家主の帰りも待たない酷い人である。



「…レイア…フレイア…。」
呼ぶ声と、体が揺すられる感触にあたしは目を開けた。
「ん……お帰…りぃ…。」
未だ寝ぼけているあたしは目をこすり体を起こした。
そして感じる違和感。
何かがおかしい。
「ん???」
瞬きをしてみる。
出も違和感は消えない。
「えっ?????」
何度も瞬きをして、目を擦ってみる。
しかしその違和感の元は消えてくれない。
もう一度よく見てみる。
じーーっとよく見てみる。
「なぁ……何で満が二人いるんだ??」
目の前には仏頂面の満…が二人。
「しらん。」
綺麗にハモった声。
その声に二人の満はさらに顰めっ面を深めていく。
「…何か心当たりは???」
あたしも混乱してきた。
全く同じ顔、同じ声、そして同じ癖。
どこから見ても満。
なのに二人いる。
「わからん…。」
「聞かれても困るぞ?」
右の満が言えば左の満もそう答える。
「な、何がなんだか…。」
思わずあたしは頭を抱え込んでいた。
何故?
どうして?
頭の中に疑問符が大量発生している。
「だぁぁあっぁぁ!!!」
考え込みすぎて思考が爆発してしまった。
思わず叫んで、頭をがしがしっと掻いてみる。
「だ、大丈夫か?フレイア。」
「どうした?フレイア。」
心配そうな二人の満の声。
両肩に手が触れる。
どうやら双方が双方ともあたしの肩に手を置いたらしい。
「……触れるな。」
ぼそりとどちらかが呟いた。
「どっちがだ。」
さらに低い声もう片方が答える。
恐る恐る顔を上げればあたしを挟んでにらみ合う二人が居た。
だんだんと肩に置かれた手に力が籠もっていくのが解る。
……怖いんですけど…そして痛いんですけど…。
滅多に見ない満の怖い顔。
それはそれはそれで格好良くて、それが二つあるからなお眼福?とか巫山戯て考えてみる。
……そんなことをしても事態は好転しないのであるが。
現実逃避をしているあたしを尻目に、二人の睨み合いはどんどんとエスカレートしていく。
ついでに肩に置かれた手の力も倍増していく。
「っ痛いっ!!」
我慢の限界越えて流石のあたしも声が出る。
「すっ、すまん」
これまた見事にハモる満の焦った声。
「大丈夫か?」
顔を覗き込むタイミングまで一緒と来た。
「だ、大丈夫だけど…流石に痛かったぞ?」
…握り潰されるかと思った。
おろおろとしている満。
二人分だとなお可愛いな、なんて思って思わず笑みがこぼれる。
「そ、それなら良いのだが。」
この台詞までハモるのは流石というか何というか…。
あたしの心配している時だけ相手を忘れるらしい。
…そして気が付くと。
「…退け。」
「そちらがな。」
今度は目の前で言い争い。
……取り合って貰えるなんて女冥利に尽きるのだが、相手が両方とも満って言うのが妙な感覚だ。
「取り敢えず…原因考えないか?」
仲裁がてら、そう言ってみる。
その日も何時もと変わらない夜だった。
 初めて一緒に入った依頼の話、少しだけの昔話、馬鹿話、いつものように終わるはず…だった。

「可愛いぞ、満。」
 思わずフレイアの顔に笑みが浮かぶ。
 ほんの些細な会話、それに反応して赤くなる尾花、そんな尾花が可愛くて、ついついフレイアはその台詞を言ってしまった。
 いつもの事。
 少しだけ違っていたのは、ちょっとした茶目っ気からフレイアが尾花に抱きついたことだろうか。
 愛しさを伝えるために行った行為。
 ほんの一日逢えなかった事。
 それが寂しかったからなのかもしれない。
 吃驚している尾花の顔が妙に嬉しくてフレイアの顔に笑みが深まっていく。
 好きと言う言葉、愛してると言う言葉が胸の中に沸き上がってくる。
「何か…一日一回は抱きつかないと…寂しい気がするぞ…。」
 一番安らげる場所にその体を委ね、フレイアは呟く。
「拙者は…最近、一回では足りぬように思えて来てしまったぞ……。」
 恥ずかしそうにフレイアの耳元でそう囁き返す。
 甘く優しい時間。
 不器用な二人である。
 いつもなら此処で終わるはずだった。
 付き合いだして八ヶ月近く、甘いキスとただ、抱き合って寝る夜。
 端から見れば蹴り倒したくなるほど甘い雰囲気の二人。
 それは、ほんの少し先に進む勇気がなかっただけなのかもしれない。

「離れてると寂しいのはホント。」
 抱きしめる腕に酔いしれながらフレイアがそう言えば、
「拙者も同じだ……できることならば、ずっとこうしていたい…。」
 尾花も又甘い言葉を囁く。
 優しく、暖かい時間が流れる。
「このままでも…良いんだけど…少し…。」
 赤く成りつつフレイアが呟いた。
 抱きしられるだけでは…もう、物足りない。
 艶を帯びた声はその先の行為を促すモノだった。
 その声に抱きしめた腕を解き、尾花はフレイアにキスをする。
  触れるだけの優しいキスを。
「………フレイア…。」
 尾花の服を握りしめていた手が無意識に尾花の体に回される。
 縋り付くように。
「…フレイア……。」
 意を決して唇を離し尾花はもう一度フレイアの名前を呼んだ。
「ん?なんだ?」
 艶を帯び、とろんとした目を開き、フレイアはすぐ側にある尾花の顔を見上げた。
 そこのあったのは何かに耐える目をした男の瞳。
 揺らぎそうになる心を無理矢理押さえ込み尾花は言葉を紡いだ。
「…っその………良い…か……?」
 一瞬、フレイアの動きが止まった。
 何を聞かれたのか解らず、聞き返えそうとして、その意味に気が付く。
 今までの行為でほんのり赤く染まった頬がみるみる真っ赤に変わっていく。
「………い…いい…よ?」
 目を伏せ尾花の胸に顔埋め、消え入るような声でフレイアはそう答え、目を瞑る。
 肯定の返事が貰えると思っていなかった尾花は、思わず俯くフレイアを呆然と見つめた。
『本当に?』
 そう訪ねたくなるのをぐっと飲み込む。
「で、では……失礼致す…。」
 そう言うとそっとフレイアの胸に手を添える。
 小さくフレイアの体が揺れた。
「……い、痛かったか……?」
 ただ触れただけなのに、そんな言葉が口をつく。
「や、…じゃなくて…吃驚しただけ……緊張…しちゃって。」
 羞恥心に頬を染め、それでも微笑み浮かべてフレイアはそう答えていた。
「……可愛いぞ……。」
 尾花の顔にも笑みが浮かぶ。
 そして、もう一度フレイアの胸に手を伸ばした。
 今度は少し強く。
 硬いコルセットの上からでも解るその弾力に、強弱を付け揉んでみる。
 ゆっくりと位置をずらし露出部分へ指を伸ばす。
「ぁっ……ぅっ…ん…。満の……エッチ…。」
 漏れそうになる声をかみ殺し、フレイアは照れ隠しにそんなことを言ってみる。
「………何と言われようと構わぬ、これが拙者の正直な心である故…。」
 開き直ったように真っ赤な顔でそう言う尾花。
 それならとフレイアも覚悟を決め、笑って右手を尾花の頬に添える。
 左手でコルセットの紐を解きながら。
「どうせなら…こっちの方が…さわり心地…いいだろ?……醜いが。」
 自嘲気味にそう呟き、左胸に残る獣の爪痕をなぞりながらゆっくりコルセットを床へと落とす。
 それまで何も言わずフレイアを見つめていた尾花はいきなり諸肌を脱いで見せた。
「……傷であれば拙者とて幾つも負っておる。戦って付いた傷のどこに醜いことがあろうか。」
 嗜めるようにそう言いフレイアを強く抱き寄せる。
「…闘った傷…じゃないしね。死に損なった傷……幼さの…無謀の傷…。」
「身体の正面に付いておるのは、背を向けなんだ証拠であろう…ともかく、拙者はフレイアの身体が醜いなどとは思っておらぬ。」
 フレイアの言葉に被せるように強くそう言い、尾花は胸の傷跡に指を這わせる。
 二人の間に隙間が生まれた。
 それが逆に、素肌同士で抱き合っていたことを強く感じさせる。
 肌と肌で感じる熱さ、触れる指先から感じる熱さ。
 だんだんとその熱さが二人を飲み込んでいく。
 ゆっくりと動く尾花の指。
 時に優しく時に激しくフレイアの胸を揉んでいく。
「っ…くっ………。」
 唇を噛み締め何かに耐えるようにフレイアは声を殺す。
「……辛いのであれば…我慢せず言ってくれぬか?」
 そんなフレイアの様子に手を止めず心配そうに尾花はそう声をかけた。
「ぁっ……つ、辛くはないぞ?ただ…声が…。」
 荒くなり始める息をどうにか抑え、答える。
「声…?……無理に堪えずとも…良いと思うのだが……?」
 首を傾げ、尾花は不思議そうにフレイアを見つめた。
 だが、のほほんとした尾花の言葉と手はどうやら別だったらしい。
 話している間も、胸の先を掠めるように指を行き来させ、擽る。
「ぁっぅ…んっ!」
 とたんフレイアの口から押さえきれない嬌声が零れでた。
「…みつ…る。」
人 が必至に我慢してるのに、とフレイアは涙目で尾花を見上げた。
「ぁ…恥ずか…しい…から……聞かせたく…ないっん。」
 言ってる間も止まらない尾花の手に、フレイアは戸惑いを隠せない。
 …誰だって始めては恥ずかしいモノだ。
「いや…恥ずかしがることは…ないと思うぞ……。」
 そう言いながら、何かを思い出すように一度目を瞑り、腰をかがめフレイアの胸元にキスを送る。
 ほんの少し口を開き吸い上げる。
「っゃぁ…んっっ。」
 先ほどとは違う柔らかな感触に思わず声が出そうになり、慌ててフレイアは自らの腕を噛んだ。
「あ…あたしは、恥ずかしいのっ!」
 そう言って凄んでみても甘く掠れた声では逆ギレにしか聞こえない。
「……やはり、可愛いな…フレイアは。」
 言葉を紡ぎながら、フレイアの胸に赤い印を付けていく。
 少しずつ、場所をずらしながら。
 そしてそれは胸の先へと移動していく。
「ひゃっぁ…ん…。」
 大きな甘い声が口をついて出てで、フレイアは思わず逃げようと身を捩った。
 逃がすまい、と尾花はフレイアを押し倒すような形で抱きこむ。
 もとより初めての感覚に腰砕け気味であったフレイアが耐えれるはずもなく、ぐらりと体が傾ぎゆっくりと倒れていった。
「うわっ……なっ?!」
 ふわりと体が浮く感覚に、フレイアは尾花の体をかき抱く。
「っ…済まぬ・・・怪我などないか?」
 反射的に体を入れ替え、尾花は自分を下にして布団に倒れ込んだ。
 衝撃を受け流し、驚かせてしまっただろうフレイアの髪を優しく梳き撫でる。
「…あたしは…大丈夫だけど……満は大丈夫か?」
 体の横に手をつき、上半身を上げながらフレイアは心配そうに尾花の顔をのぞき込む。
「この程度でどうにかなるような鍛え方はしておらぬよ…フレイアが無事ならば良かった。」
 安堵の表情を浮かべて、尾花は微笑みを返す。
 その表情にフレイアは見惚れていしまう。
「……大好きだよ。」
 体をずらし、跨ぐようにして顔を寄せキスをした。
「……拙者も…大好きだ。」
 ぎゅっと腰を抱きしめられ、唇が深く合わさる。
「ん……っ。」
 ちろりと尾花の唇舐め、フレイアはディープキスを仕掛けにいった。
 舌先と舌先を触れ合わせ、何時しか互いの息を貪るような深いそれへと変化していく。
 歯列をなぞり、舌を絡め合い、互いの唾液を交換仕合う、深いキス。
 尾花のフレイアを抱きしめる腕に力がこもり、そして…抜ける。
「ぅっっ。あっ……ご、ごめん…。」
 強い力で抱きしめられ、驚いたフレイアは上体を少し起こした。
「い、いや…驚いただけである故に……。」
 引き留めようと伸ばされた腕は、途中で力を失いぱたりと体の横に落ちる。
「だ、ダメ…だったか?」
 フレイアは、尾花の上に座るような形で起きあがり、心配げに上から顔をのぞき込み聞いてみた。
「い、いや…駄目などとは…言わぬが……そこは……。」
 言葉を濁す尾花。
 一瞬何のことかと不思議そうな表情を浮かべたフレイアであったが、自身の腿にあたる熱い感触に驚き今度は尾花の上に倒れ込む。
「ご、…ごめん…。」
「謝るような事では…その…ないのだが……。」
 間近で言われたその言葉に、苦笑を浮かべながら尾花はフレイアを見つめた。
 二人の視線が絡み合う。
「……ど…どうすれば…いい?」
 大きく息を一つ吐き、フレイアは意を決したように言葉を紡いでいく。
 思案顔の尾花。
「…………で、では…衣服を……拙者も脱ぐ故に……。」
 そう言われてフレイアは体を起こし、服に手をかける。
 尾花もまたそれに倣い立ち上がり着物に手をかけた。
 だが、諸肌脱いだために妙な所で帯が引っかかりなかなか脱げない。
「ん?大丈夫か???……手伝うよ。」
 それに気が付いたフレイアは笑って尾花の前に屈み、その帯に手を伸ばす。
「あ、いや…それは………。」
 尾花が焦っている間に、フレイアはするりと帯を解いて見せた。
 ぱさりと尾花の着物が床に落ちる。
 それを満足げに見届け、フレイアは顔を上げようと前を向く。
「終りょ……。ぁうっ…ごめん…。」
  見えたのは熱く滾った尾花の股間。
「い、いや、謝られても…。」
 照れくさそうにそう言い、くるりと背を向け少し躊躇してから尾花は褌に手を伸ばした。
 フレイアも恥ずかしそうに自分のズボンを脱ぎ始める。
 だが、自分の下着に手をやり躊躇いその手を止めた。
「………フレイア…今ならまだ……引き返せるぞ…。」
そんなフレイアの姿が見えたわけでは無いのだろうが、振り向かずぼそりと尾花はそんな事を呟く。
「…何を…引き返すんだ?……満は……帰りたいのか?」
 ごくりと息をのみ、掠れた声でフレイアは訪ねていた。
 躊躇っている自分を見られたのかと焦ったからかもしれない。
「……正直…帰りたくはない……が…フレイアが…まだ早いと思うのならば……我慢することはできる。」
 優しいその言葉に、フレイアは立ち上がり背を向ける尾花に抱きついていた。
「…満の好きなように…すれば良いんだ。…それが…あたしの気持ちでもある…。」
 嬉しさと、自分の全てを捧げる覚悟を決めて。
 回されたその手に、自分の手を重ね自らに言い聞かせるように、呟く。
「……後悔は…せぬか?」
 フレイアの顔に微笑みが浮かぶ。
「……後悔するぐらいならこんな事してないと思うぞ?」
 少し戯けてそう言えば、ゆっくりとフレイアの方に向いた尾花の手がそっと顔に触れた。
「それならば良いのだが…その……女性にとっては……で、ある故に…。」
 優しいキスをし、天を仰いだ尾花の顔は赤く染まっていく。
 そんな尾花にフレイアの微笑みはより深くなる。
「…気にしなくて…良いよ。…ホント…満のしたいように…すればいいから…。」
 力を抜くとフレイアは尾花に体を預ける。
 何をしても良い、その意思表示として。
「承知した……。」


 尾花はそっとフレイアを抱きかかえ、床に横たわらせた。
「…美味しく召し上がれ?」
 巫山戯たようにそう言ってフレイアは尾花の首へと手を伸ばす。
キスを促すために。
「うむ…。」
 尾花は優しく微笑み、請われるまま唇を重ねる。
 触れるだけのキスから深いディープキスへ、だんだんと変わっていく。
 『くちゅっ。』
 唇の間から音が漏れる。
 聞こえる音が恥ずかしくて、尾花の首に回した手に力を込めた。
 ゆっくりと尾花の手がフレイアの体の上をゆっくり降りていく。
 胸の輪郭を撫で、ウエストを擽り、そして下着の中へぎこちなく手を伸ばす。
「ぅんっ。」
 一瞬フレイアの体が硬直する。
 誰にも触れられたことがない場所を触られたからかもしれない。
 キスから逃れ息を整える。
「………脱ごう…か?」
 それは羞恥心から言った言葉だった。
 脱がされるより自分で脱いだ方が恥ずかしくない、そう思ったから。
 何も言わず尾花は体を起こしフレイアの上から退く。
 フレイアは尾花の視線を感じつつ上体を起こし下着の紐に手をかけた。
 震える手で紐を解いていく。
「…じっと…見ないでくれよな?」
 恥ずかしさで顔が上げれず、フレイアはぶっきらぼうにそう言った。
「う、うむ…………。」
 その言葉に思わず魅入っていた尾花はぎこちなく体を動かす。
 つられるように尾花も顔が赤くなる。
「……さて、どうしましょう?」
 戯けてそんなことを聞いてみる。
「どう、と言われても…困るのだが…。」
 少し困惑しつつ尾花は先に進もうとフレイアの肩に手をかけた。
「………じゃ、…じゃぁ……。」
  恥ずかしさと緊張でフレイアの声は掠れていた。
「…気持ち…良く……してやる…よ…。」
 深呼吸を一つしてフレイアは逆に尾花の肩に手をかけ押し倒た。
「っ!?…ふ、フレイア…?」
 意表をつかれ尾花の体は簡単に後ろに倒れ込む。
 そんな尾花にフレイアは何時もを装いつつ、覚悟を決めてその足の間に体を滑り込ませる。
 急なフレイアの行動に尾花は困惑を隠せずにいた。
「その…そこは……。」
 そうは言ってみるもののどうして良いのか解らず行動が止まってしまう。
「……だめ…か?」
 恐る恐るフレイアがそう訪ね、答えを聞く前に躊躇いがちに尾花の逸物に唇を寄る。
 そして亀頭の先をちろちろと舌先で舐め、思い切ってそれを口に銜えた。
 実践などしたこと無いが、本で得た知識ぐらいならフレイアにもあるのだ。
 それらの本を思い出しながらフレイアは必至に舌を這わす。
 尾花に気持ちよくなって欲しい、その一心で。
 飲みきれない唾液と先走りの液が混ざりぐちゅぐちゅといやらしい音を立てる。
「っふぁっ…そ、ちょっとっ…。」
 その音と感触に思わず尾花の腰が浮いた。
「う゛っ…んぐっ……げはっ。」
 タイミング悪く喉の奥まで突き上げられフレイアは咽せかえり口を離していた。
「…ご、ごめん…気持ち…良く…ない…のか?」
 何とか唾液を飲み込み、フレイアは潤んだ目で不安げに尾花を見つめた。
「い、いや…気持ち良くて……その、困るのだ…。」
 荒い息の下眉を顰め困ったようにそう言うと、ぽりぽりと頭を掻く。
「そ、それなら…良いんだけど…どう…する?」
 頬を染め、艶を帯びた瞳で尾花に尋ねてみる。
<させて…くれないのか?>
 瞳が雄弁に語っていた。
「…お願い致す……。」
 そんなフレイアに尾花は苦笑を浮かべて続きを促した。
 断れないような気がしたのだ。
「ん、わかった。」
 フレイアは甘えたような声を出しにこりと笑いかけもう一度唇を寄せる。
 亀頭を舐め上げ軽く銜える。
 唇を使って雁首を挟み小さく吸い上げる。
 本で得た知識を実践するたびフレイアは上目使いで尾花を少しだけ、見つめていた。
 本当にこれで良いのだろうか、大丈夫なのか、と。
 そして苦悩するような尾花の眉間の皺と押し殺した声に、嬉しそうに舌を動かすのであった。
「ぅぁっ…そ、それ以上は……。」
 尾花の手がフレイアの腕を掴み、静止を求める。
「う゛?…どうは…した?」
 銜えたまま、上目使いに見上げて話しかけた。
「っふっ………。」
 その振動すら今の尾花には辛いらしい。
「そ、それ以上されると……我慢が………。」
 苦しげな尾花の言葉にフレイアは慌てて口を離し、困惑顔でその顔を見つめた。
「や、辞めや方が…いいのか?」
 何故、我慢するんだろう。そう思いながら。
 不思議そうに見上げるフレイアを尾花は何とも言えない表情で見つめていた。
 困惑と後少しという所で止められた猛りが渦巻く。
「……く、銜えずとも良いから…その……手…で…。」
 耳まで真っ赤に成りつつ尾花はフレイアの手を取り握らせた。
「わ、わかった……。」
 言われるままにフレイアは軽く握りしめ、ゆっくり上下に動かしやわやわと握りだす。
 片手から両手に、少しずつ速度を上げながら強弱を付け動かす。
 その動きに尾花は何かに耐えるように唇を噛み締めた。
「っぐ…っは……で……っぁ!」
 びくっと尾花の体が強張る。
 少しの間、そしてどくどくと先端から白濁した性を勢いよく溢れさせた。
「ぁっ………。」
 手と顔にかかる熱いものの感触にフレイアは呆然とした顔でそれを見つめていた。
 ぬるりとしたそれをほんの少しだけ、舐めてみる。
「んっ……。…美味しくない…。」
 顔を顰めながらそれを舐め取り顔を拭う。
 頬や唇に残る白濁が妙に艶めかしい。
「す、済まぬ……。」
 なかなか収まらない動機と荒い息をどうにか抑えこみ尾花は体を起こした。
「い、いや……気持ちよかったら、それで良いんだけど……。」
 起きあがる尾花を、不思議そうに見ながらフレイアはどうして良いのか解らず腰を落としていた。
「……今度は……拙者が………。」
 そう言って尾花はフレイアの肩を軽く押し、先ほどの自分と同じような体勢にさせる。
「拙者に…身を委ねてくれれば……それで……。」
 吃驚するフレイアにそう言い、その足の間に体を割り込ませる。
「ん……わかった…。」
 顔を赤くして素直にそう言い、股間を隠そうと手を伸ばす。
 そしてフレイアは不安げに尾花を見つめた。
 降りてくるその手を掴み、尾花は空いてる手でフレイアの割れ目をなぞり、顔を寄せ軽く舌を這わせた。
 ぺちゃ…くちゅ…。
 妖しい音が漏れてくる。
「なっ…ちょ、満っ!」
 慌ててフレイアは起きあがり止めようとするが、暖かい舌の感触に力が入らずぱたりと倒れた。
「拙者ばかり…その…気持ちよくなっては申し訳ない故に……。」
 逃げようとするフレイアの腰を押さえ込みさらに舌を這わす。
 ゆっくりと丁寧に。
「い、良いからっ!!あたしっは…ぁんっ…だ…め…だ。」
 焦ったフレイアは、辞めさせようと尾花の頭に手を伸ばす。
 だがその手に力は入らず、尾花の髪を掴むことしかできなかった。
「……たしか…ここを………。」
 舌先出入り口に触れながらを舐めながらゆっくりと突起の先を指で触り始める。
「ひっぁゃっうっ……っ。」
 ぴくぴくとフレイアの内腿が揺れ噛み殺した声が漏れでた。
「…や、満…そこ…だめ…だ…っ。」
 今まで感じたことのない様な感覚がフレイアの体を襲う。
 甘い痺れるようなその波にフレイアの体が無意識に動く。
「フレイア…可愛いぞ……。」
 戸惑うフレイアをちらりと横目で見、指を入り口へと這わせた。
 そしてゆっくりとその指を中へ差し入れ動かし出す。
 くちゅくちゅっと淫らな音がする。
「ぅっぁんっダメっ、だめ…だっ……。」
 噛み殺せない吐息と静止の声が、フレイアの口からこぼれ出す。
「……痛いか?」
 その静止の声に尾花は動きを止め、体を浮かせた。
 そっとフレイアの顔を見る。
「い、痛くは…ないんだけど…なんか…妙な感じが、して…怖いんだ…。」
 荒い息の中、どうにかそう答え返すとフレイアは尾花を見つめ返した。
「安心致せ…拙者がついて居る故に……。」
 優しくそう呟くと尾花はもう一度フレイアの股間に指を這わせた。
 濡れているのを確認するように指で軽く触れ、中に入れる。
 ついでもう一本。
 そして、二本の指を中で動かし突起を舐め、転がす。
「そ、それとこれはっっんぁぅっ…っ。」
 『別だ』と言おうとした言葉は喘ぎに変わり、フレイアは自分の指を噛み声を殺した。
 そんなフレイアを横目で見ながら尾花は動きを激しくしていく。
「っっっぅぁっ…もっ…やぁ……。」
 フレイアの体から力が抜けていく。
 おかしくなりそうな、その未知の感覚に、ただただ流され涙を浮かべる。
  だが、尾花の動きは止まらない。
 フレイアの喘ぎに煽られるように、その動きは速くなっていった。
「ひゃっぁっなに…これっ……。」
 フレイアの声がひときわ大きく漏れ、尾花の髪を掴む手に力が籠もる。
「やっ…あぁっんっっっ。」
 びくり、と大きくフレイアの体が震え硬直する。
 そして荒い息と共にその体から力が抜けていく。
「…大丈夫か?」
 あふれ出る愛液を拭いつつ尾花は体を起こし声をかけた。
「ぁ…はっ……だ、…大丈夫……満の意地悪……。」
 荒い息をどうにか整え答える。
 その拗ねたような口調に、尾花は小さく笑いキスをした。
「……済まぬな、…つい……。」
「………意地悪。」
 未だ収まらない荒い息、拗ねたような、照れたような表情でフレイアは呟いた。
 そんなフレイアを尾花は抱きしめ、行きが落ち着くまで優しく撫でてやる。
 胸の鼓動と共にだんだんと落ち着いていくフレイアの呼吸。
 そうして息が収まれば、次に浮かぶのはこの先のこと。
 フレイアの体が先ほどとは違う緊張で強張っていく。
「……フレイア…今少しだけ……我慢して貰えぬか?」
 緊張を隠せない顔で尾花はフレイアを見つめた。
「ん…だいじょ…ぶ。…満の…好きにして…いいよ。」
 ともすれば逃げそうになる体をぐっと押さえフレイアは微笑みそう言った。
 ゆっくりと閉じた足を開き隙間を空ける。
 頭で理解していてもフレイアの体は勝手に震え出す。
  痛いほど自分の鼓動を感じ、ぎゅっ、と手を握りしめた。
 そんなフレイアを見、尾花は優しくその頬を撫でた。
「……大丈夫……だ、フレイア。」
  固く握りしめたその手に触れ尾花はもう一度囁いた。
 少しでも緊張を和らげようと。
「……ごめ…ん。」
 そう呟くとフレイアは下唇を噛み締め瞳を閉じ、片腕をその上に置き顔を隠す。 そしてゆっくりと片膝を持ち上げた。
「こっちの方が……ぃ…や…すい…だろ?」
 羞恥心で掠れた言葉は所々途切れる。
 精一杯の意思表示。
「……ありがとう…では、参るぞ……。」
 重ねた手をぎゅっと握り、優しくキスをする。
 それから自らの一物に手を沿えゆっくりと腰を落とした。
 ゆっくりと、場所を確認するかのように指を添える。
 熱くなったその場所が指で開かれ冷たい外気に晒された。
  尾花の先がフレイアの秘所にゆっくりと宛われる。
「っっ!ぁぅ…。」 
 フレイアの喉が鳴った。
 ほんの少し、先が入っただけなのに、感じる圧迫感と熱さに圧倒される。
 体に籠もる力を逃がそうと、フレイアは大きく一つ、深呼吸をした。
 息を吐くそのタイミングに合わせ、尾花はぐっと一気に奥まで突き上げた。
「ぃっっ…ぁ……。」
 破瓜の痛みと熱さに体が硬直する。
「満…みつ…るぅ…。」
 フレイアは顔を覆っていた腕を外し、尾花の首へと回す。
 少しばかりの恐怖とそれ以上の喜び、沢山の感情を込め抱きつく。
「フレイア…ようやく、一つになれたな……。」 
 そんなフレイアを優しく抱き返し、尾花は万感の意を込め囁いた。
 少しだけ、力を抜いてフレイアは尾花の顔をのぞき込んだ。
 真剣で、優しい顔がそこにはあった。
「ぁっ……だ、…ね…。」
 つられてフレイアも微笑む。
 眦に溜まった涙が頬を伝う。
 そんな感触ですら今のフレイアには嬉しいもののような気がした。


「熱い…ね。」
 繋がってから暫く、二人は抱き合い互いの体温を感じあっていた。
「フレイアの…想いが……この熱さになって居るのだろうな…。」
「それは…満も、だろ?」
 くすっと小さく笑いフレイアは尾花にキスを送る。
 たったそれだけの動きだが、狭いフレイアの中が尾花のモノを締め付けるには十分だった。
 漏れそうになる声を押さえ込み、尾花は思案する。
 動くべきか、それとも。
 そんな尾花に気が付いたのだろう、フレイアは顔を赤くしながら小さく呟いた。
「………いぃ…ぞ…。動いて…。」  
 その言葉に尾花の顔もみるみる赤くなっていく。
 確認する様にフレイアを見やれば、恥ずかしそうに目を伏せ小さく頷いていた。
「う、動くぞ……。」  
 意を決し、言葉と共にゆっくりと腰を動かす。
 慎重に。
「ぅっ…………ゃっ…。」
『ずるり』
 中で尾花のモノが動くのが、解る。
 その感触は痛みより熱さが勝り、フレイアの口から声が漏れ噛み殺す。
「…痛むか……?」
 何かに耐えるその顔に、尾花は動きを止め目線を合わせた。
「ん、大丈夫だよ…痛くは…ないから…。」 
 尾花を見上げ、フレイアは困ったように微笑んだ。
 痛みは少なく、不思議な感覚が自分を襲っているのだから。
「そう…か……。」 
 呟くと尾花は動きを再開した。
 上体を起こしフレイアの腰に手を置く。
 そして少しずつ腰の動きを早めていった。
「ぁぅっ…ん……。」
 粘膜の擦れる音と、噛み殺せない嬌声、吐息。
 尾花の動きにあわせ、揺れる豊かな胸。
 薄く紅色に染まっていく白い肌。
 何時もとは違うそれらに尾花は目を奪われていた。 
「ぁ…な……みつるは…気持ち…いい…?」 
 荒い息の下、途切れる言葉でフレイアはそう訪ねていた。
 色々な事が思い浮かび、少し心配になったのだろう、不安を浮かべた瞳が尾花を見つめていた。
「あぁ……フレイアの呼吸に合わせて…拙者のを締め付けてくる……。」
 困った顔で、それでも真剣に答え、尾花はフレイアの背中に腕を回し入れ抱き起こした。
「…な、なら…いいっぁんだ…」
 嬉しそうに微笑むとフレイアは尾花を手伝うように首に手を回す。 
「くっぁう…っ。」
 最奥を串刺しにされるような感覚にフレイアの息が一瞬止まる。
「フレイア……。」   
 軽く揺らすように突き上げ、キスをする。
 自らの体重で先ほどとは違う深い場所を抉られ、フレイアは尾花の肩に回した腕に力を込め必至に縋り付く。
「っ…ふかっ……ん…。」
 だんだんと早くなる突き上げに、唇はずれぴちゃぴちゃという音だけが響く。「…満……んっ…やぁっ…。」
 止めて欲しいのか、続けて欲しいのか、甘えたような声がフレイアの度から漏れる。
 無言で尾花は動きを止めた。
「ぇっ…ぅん……。」
 急に止まられ少し不満げなフレイアの声。
 ただそれだけの事なのにフレイアの中は尾花のモノを締め付ける。
 正上位よりも強い締め付け。
 その動きを堪能しつつ、尾花はディープキスを仕掛けた。
 息も出来ないような激しいキス。
 しばらくの間二人はお互いの唇を貪りあった。
「…はぁっぅん……満……あい…してる…。」 
 キスの合間にフレイアがわき上がる感情のままに呟く。
「拙者もだ…フレイア……。」
 唇を離しフレイアの頬を撫で、尾花もそう答えた。
 視線が絡み合い、触れるだけのキスを幾度となく繰り返す。
 言葉だけでは足りない思いを伝えるために。
 鼓動が落ち着き、少し余裕が出来たフレイアはそっと自分から腰を動かしてみた。
 尾花に気持ちよくなって欲しい、その思いから。
「っ……ぁ……。」
 尾花の肩に手を置き、ゆっくりと腰を持ち上げ落とす。
「ぁっく……。」
 ぎこちない動きが思いがけない刺激となり、尾花は息をのんだ。       
 一瞬戸惑い、動きが止まる。
 が、与えられる快楽の波には逆らえずタイミングを合わせ下から突き上げた。
「ぃっ…っ…やぁ。」
 予想外のその動きにフレイアは最奥まで貫かれていた。
 中を擦れていく感触、奥まで当たる感触、ぞくりとフレイアの背筋を熱い何かが駆け抜けていく。
「……みつ…るぅ…。」  
 濡れた瞳がもっとと、催促するように艶を帯び尾花を見ていた。
「フレイアっ……。」
 請われるまま尾花は動きを速くしていく。
 フレイアの腰を押さえ、激しくしたから突き上げる。
 音が変わる。
 濡れたそれから打ち付けるような音へと。
「ぅっぁっ……はげっ…しッ…い…ぁうっ。」  
 フレイアは無意識に息を止めるようにして中を締め付けた。
 もっと尾花を感じるように。
「っう…フレイア……それ以上…されると…その…。」
 急に尾花の動きが緩やかになる。
「ん……はぁ……。ど、…した?」
 荒い息の中、不思議そうな表情でフレイアは尾花を見た。
「い、いや…これ以上は、その……拙者も、限界故…。」 
 顔を真っ赤にして尾花はぼそっと呟いた。
 つられてフレイアも真っ赤になる。
「…ど、どう…したら…てか…どう、したい?」
 慌ててそう聞き直す。
「んっ、と……。」
 尾花は体を傾けフレイアを押し倒した。
 フレイアの足を上げさせM字に開かせるとすぐさま動かし始める。
 そして貪るようにキスをした。
「えっ?っ…はっ…んっっやっぁぅっゃ…ぁっ。」  
 息が出来ない苦しさと中で擦れる熱さ、訳がわからなくなるような感覚にフレイアは尾花の背に手を回し爪を立てた。
「くっ……。」   
 その鋭い痛みに尾花は一瞬顔を顰め、さらに激しく責め立てる。
「やっ…満……はやっ…い…。」  
 そう言いながら尾花の動きにあわせフレイアは腰を押しつけその感触を貪る。
「やだっ…満…ゃ…おかしく…なる……も…やっ…。」
 フレイアの体に力が籠もる。
 あらん限りの力で尾花を締め付け、押し寄せる波を駆け上る。
「くぅっ……ぅぁっ!」
 それにあわせるかのように尾花は強く尽き入れ、そして引き抜いた。
「ぐっ……。」  
 どくどくと、フレイアのお腹に白く熱いモノが放たれる。 
「んっ……満…。」
 とろんとした、放心したようなフレイアは無意識に尾花の名前を呼んでいた。
「フレイア……。」
 力の抜けたその体に手を回し抱き起こす。
 そして優しいキスをした。
「…ん…気持ち…良かったか?」
 自分が気持ちよかっただけに心配になったのだろう、フレイアはそう言い尾花の瞳をのぞき込んだ。
「…うむ………。」
 のぞき込まれ、今差ならがらに赤面する尾花であった。
 羞恥心とは後から襲ってくるモノらしい。
「……あたしも…だよ。」
 そんな尾花にフレイアはふんわりと微笑み返し、ふと自分のお腹を見た。
「……どうしよう……。」
 このままでは動くに動けないことに気が付いた。
 かといってこのまま放置することも出来ない。
 そんな困惑顔のフレイアに気が付いた尾花は慌てて自分置物を探るために背を向けた。
「満?」
 そんな尾花を不思議そうに、未だしっかり覚醒しない頭を軽く振りフレイアはその背を何気なく見た。
「…………ぁ。」
 その背に走るみみず腫れ。
 赤くなったそれは所々血が滲んでいた。
「むぅ…、これで…。」
 漸く手ぬぐいを探し出し、尾花はそれを渡そうと振り向いた。
「ごめん…痛かっただろ?」
 急なフレイアの謝罪の言葉に一瞬何のことだか解らず動きが止まる。
「背中、だよっ。」
 言っている間にさらに恥ずかしさが増していったのだろう、フレイアは耳まで真っ赤に成りつつそう言った。
「…大丈夫故に。」
 こちらの耳まで赤くなっていた。
 自分の背に付いた傷の原因は自分、それがわかってるだけに恥ずかしいらしい。「これを……それ以外の始末は拙者がしておくゆえに。」
 慌てて手ぬぐいを渡すと、尾花はくるりと背を向けた。
 恥ずかし過ぎて顔が合わせられないらしい。   
「ありがと。…でも…それ以外??」
 渡された手ぬぐいでお腹を拭いつつフレイアは首を傾げていた。
『何かあったっけ?』
 考えてみるが思いつかない。
「その…少々、血が付いたりしておるのでな……。」
 ぽりぽりと頭を掻きつつ尾花はそう呟いた。
「ぁうっ……。」
 フレイアはそれを聞かなかったことにした。
 だが、ごしごしとお腹を拭う手に力が入っている。
  どう反応して良いのか解らないのだ。
「ごめん……。」
 誤っておくことにしたらしい。
「構わぬよ。」
 先に着物を羽織った尾花はそう言いフレイアの服を手に振り返った。
 手渡されるそれを受け取ろうとするフレイア。
「ありが……えっ?」   
 立ち上がろうとするも力が入らず、すとんと腰が落ちた。
「……満…たてない。」
 情けない声でフレイアはそう言い尾花を見上げた。
「だ、大丈夫か?」
 尾花は慌てて近寄りフレイアを支えた。
「…満が…激しいからだぞっ…どうしよう?」
 ぺたりと座り込み、困ったような情けないような表情を浮かべたフレイアは八つ当たり気味にそう言っていた。
「うっ……衣服を身につけたら……送る故。」 
 反論しようとして考え、そして反論できないことに気が付き言葉を濁す。
 思い当たる節があったらしい。
「服は着られるか…?」
 気を取り直して尾花は再度服をさしだし着衣を促す。
「ん、ごめん……大丈夫、着られるとおもう。」
 何となく勝った気がするフレイアであった。
  何時も通りコルセットを付けようとし、なかなかうまくいかず断念。
 諦めてジャケットだけを羽織る。
 そしてズボンを手にしばし考える。
 この状態で履けるのだろうかと。
「ズボン…どうしよう。」
「…せ、拙者が手伝おう。」
 手伝おうとしてくれる尾花にほんの少しフレイアの悪戯心が働いた。
「…じゃ、このまま抱いて帰って…くれればいいのに。」
 冗談のつもりで軽くそう言ってみる。
「元より、そのつもりであったが…ズボンは良いのか?」
 あっさりと許可され逆にフレアの方が面食らってしまった。
 ならばとフレイアはズボンを穿くのを諦める。
 こういうとき長目のジャケットというのは便利である。
 前をしっかり止めればワンピースに見えないこともない。
「…どうせ見るのは満だけだろ?…ごめんな…。」
 茶化してそう言えば優しい手が頬に触れた。
「気に病むことはない……フレイアのためであれば、拙者は如何なる労苦をも厭わぬよ。」
 そう言って微笑み尾花はフレイアを抱き上げた。
 俗に言うお姫様抱っこである。
「ん~~ありがと。……ずっと…一緒だ。」
 フレイアは尾花の首に手を回し体を預け呟いた。
 照れてる顔を見られないよう尾花の肩に顔を埋めて。
「う、うむ…で、では、参ろうか……。…拙者もだ。」
 フレイアの言葉に尾花は小さく頷き歩き出す。
 揺れないように気を付けて。
 
 二人がいくのはフレイアの家なのかそれとも? 
 何にせよ誰にも見られなかった…事を祈ろう。
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【運営より】

ご返信をいただきました件について、こちらからの
返信が遅れましたこと、お詫び申し上げます。

いただきました公式からの開催不手際に関するお詫びに関し、
事業部所長を交え検討を行わせていただきました。

検討の結果として、「どさイベ」特設ページにおきまして
今回の開催において、運営側の不手際により
お客様に対しご迷惑をおかけした点についての
お詫び文を掲載させていただきたく存じます。

上記何卒ご了承いただきますとともに、
今後とも弊社サービスを何卒宜しくお願い申し上げます。

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ちょ~~っとふざけてます?
ってなりますよね
なんでそこに?!と




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