朝

6時ぐらいに婆ちゃんにたたき起こされる。
容赦ないぜ毎回毎回！！
本気でたたき起こすんだぜったく。
っていったら、寝穢いお前が悪い、って言われる。
朝ぐらいゆっくり寝てぇよ。
っつったら、ガキだから仕方がないか～って鼻で笑いやがった。
…何時か見返してやるぜ！
なら一人で起きれるようになれ～と軽くいなされた。
畜生。
軽く牛乳だけ飲んで朝のけーこに。
いつもの顔が集まってる。
びみょーにこう、猫みたいに摘まれてきてる奴もいるけど其れも何時も通り。
剣とか弓とか槍とか、包丁とか。
いろんなもんの使い方を教えて貰ってる。
今のうちにいろんなもんに触れて、自分に合ってるモノを捜せってことらしい。
俺はどーやら剣と刀系が得意、あと槍も結構使える。
けど、弓はからっきし。
婆ちゃんはこんなに似てるのに～とか嘆いてた。
しらねぇっての。
剣はユリアんとこの婆ちゃんに、槍はユリアの爺ちゃんに、刀は俺のじーちゃんに。
ローテーションで教えて貰ってる。
因みにこれ、酒場のにーちゃん達に言ったら羨ましすぎるぜこんしくしょう、言われた。

2時間ぐらいけーこ。
ぐったりしてじーちゃんに背負われて良く帰る。
ちくしょう、まだ体力がねぇ…って言ったらガキだから当たり前だって婆ちゃんに言われた。
ガキ扱いするなっ！
家帰ってお風呂はいってちょっと休んで朝ご飯。
あ、俺んち風呂がある。
じーちゃんの実家の方だと良く風呂にはいるらしくて、其れまねて家に作ってるんだぜ。
だから毎日はいってる。
気持ちいいぜ？
さっぱりしたら爺ちゃんがご飯作って待っててくれる。
めっちゃ美味しいんだぜ？爺ちゃんのご飯。
ご飯食べてちょっとしたらお弁当持って孤児院に。
ばーちゃんの知り合いがやってるそこは、子供に勉強も教えてる。
いろんな事をしって、自分の進むべき道に進むため～って。
ばーちゃんや爺ちゃんもたまにせんせやってる。
…ばーちゃん女の子にモテモテなんだよな～何でか、俺にはわかんねぇけど。

お昼

爺ちゃんのお弁当食べたら又勉強。
今は竜のにーちゃんが戦術とか戦略とか難しいこといってる。
俺、苦手。
てきとーに聞いてたらイリスにぺちぺちされた。
まともに勉強しろーって。
……あんなもん本能でうごきゃどうにかなるだろうって唸ってたら竜の兄ちゃんにそれじゃ守れないぞって頭はたかれた。
個の力は弱いんだって。
一人で守れるモノは限られてて、沢山守ろうと思ったら力を合わせないと無理。
でもバラバラに力を合わせても弱いまま。
其れを纏めて、大きな力にすることが必要。
そのための勉強だからって。
…一人一人がやるべき事やりゃいいんじゃねぇのか？
っていったら其れが出来る人ばかりじゃないからな～って返された。
…あ、向こうで爺ちゃんがばーちゃんに殴られてる。
子供達よりばーちゃんにそっくりじゃないかっていって怒られたって？
本能で動こうとする所なんてそっくりだって？
…そりゃおこるよな、うん、俺でも怒る。
あ、爺ちゃん拗ねた。
…あとまかせる、ばーちゃん、え？ばーちゃんが原因だろ？!
爺ちゃんどーにかしないと晩飯ねぇぞ？
え？俺に作れ？
面倒だっての～～。
ってやってたらまた竜の兄ちゃんにばーちゃんごと怒られた。
……俺のせいじゃねぇっての。

夕方

勉強が終わったらまたけーこ。
この時間は爺ちゃん達いねーから代わりに他の街の人が教えてくれる。
両手剣、忍びの術、魔法、いろんなもん教えてくれるこの時間、俺はけっこすきだったりする。
自分に出来ない技も、知ってるだけで対処が変わるからってみんな教えてくれる。
見てるだけでも楽しいんだぜ。
その後みんなで組み手。
剣が無くてもある程度まで戦えるように。
基本だから大切だって。

お日さんが沈んだらけーこは終わり。
みんな家に帰ってく。

夜
家に帰ったらまずお風呂に放り込まれる。
一日二回、結構ぜーたく。
ご近所の魔法使いのおねーさん（こう呼ばないと怒られる、黒い笑顔で）が火を操って暖めていってくれるから楽だっていってた。
んで晩飯作り。
…結局じーちゃん拗ねて酒場に仕事～って逃げてった。
ばーちゃん其れ追いかけていっちまったから自分で作るしかねぇ。
取り敢えず簡単なもんつくって夕食。
いやまぁ、爺ちゃんが下拵えしていてくれてるから、それ暖めるだけなんだけどな？
軽く木刀振って復讐じゃなかった復習して就寝。

こんな一日。