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クラウドゲートのゲーム用。 ただし、更新頻度は非常に低い。
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BL風味注意





「お前に支えられるほど弱くはねぇよ」
八鳥は即答し、百目鬼の腹を殴った。
「俺だってそんなに弱かねぇですよ」
殴られ、腹を押さえ悶絶しつつ、百目鬼は悔しそうにそう呟く。
何時も通りのやり取り、何時も通りの行動、そんなことが今日はやけに寂しく感じた。
「手前が弱くねぇのはしってる…支えるよりも、背中あずけてくれる方がよっぽど嬉しい、ってだけの…」
「だって俺、こんなに支えられて………それなら、俺だって背中あずけて貰いてぇし…あぁもうっ、釜さんはずるい!!そんな風に言われたら俺は…」
八鳥の言葉が終わる前に、被せるように百目鬼は言葉を発した。
ダダをこねるよに最後はつぶやきとなった百目鬼は言葉とともにその体は力が抜け、崩れ落ちるようにぺたりと床に座り込んだ。
八鳥から与えられた言葉はひどく優しく、そして甘かった。
百目鬼の目に涙が浮かぶ。
「俺は事実しかいってねぇよ」
ぶっきらぼうに与えられた言葉は百目鬼には酷く優しく感じた。
縋りつきたくなるほどに。
だが、それをやっていいのだろうか、本当に?
と、百目鬼は躊躇い伸ばしかけた手を止めた。
八鳥はそれに気が付く薄く微笑みを浮かべ百目鬼の襟元を掴むとそのまま持ち上がるように力を込めた。
「なっ、釜さん?!っっっ」
その唐突な動きに百目鬼は咄嗟に何もできず、締まる首元に咳き込み息を乱す。
苦しそうに咳き込む百目鬼。
八鳥は顔を近づけ、噛み付くような乱暴なキスで百目鬼の唇を塞いだ。
「なら、支えられておけよ、俺に」
注ぎ込まれたのは甘い毒。









「釜さん、俺のほうが身長高いって分かってますよね?」
「うるせぇ、こうすりゃ変わらねぇ」
ドンと壁についた手の片方を百目鬼の腹へとドスっと入れる。
「っ!!!」
ズルリと百目鬼の体が壁に沿ってずり落ちる。
「ほら、こいつで変わらねぇ」
にやりと笑った八鳥は噛み付くように百目鬼の唇を奪った。




「で、どうしたんですか?釜さん」
同じベッドで寝ること時折あった、その時は大概二人そっぽを向いて寝ていた。
だが、なぜだか今日は八鳥は百目鬼を後ろから抱きしめていた
「暑いんですよ、まだ」
幾ら九月の終わりとは言え、暑いものは暑い、それなのに後ろから抱きつかれると不快度は上がる一方だ。
もぞもぞと八鳥の手が動く。
「釜さんっ」
ペちりと百目鬼は寝巻きの裾から入ってきたその手を叩いた。
「……そういう気分なんだよ」
不機嫌そうに八鳥はそう言って、がぶりと百目鬼の肩を甘噛みした。






「あぁもう、釜さん、来ないで良いってい言ったじゃないですか」
カツカツと普段とは違う足音を立てて、百目鬼は店の裏側入り口付近で待つ八鳥へと急ぎ駆け寄った。
「………弁当を忘れたお前が悪い」
ぶっきらぼうに伝えられる言葉と差し出されたお弁当の包。
「いい加減見慣れたが、にあってないな」
「言わんとってください…」
ぼそっと付け加えられた言葉に、百目鬼は本気で凹みそうになった。
「どうせ、にあってませんよ、メメ子さんみたいに綺麗じゃないですよ」
俯き、ブツブツと呟く百目鬼。
「…お前はいつものお前のほうがいい」
無理やり百目鬼の手の中にお弁当の包を押し込み、そう言って八鳥はそこを後にした。
「……釜さん…」
耳まで赤くなった百目鬼を残して。






「なぁ、鴉の旦那…なんでこんなことになってんだ?」
気怠い雰囲気とそれとわかる匂いの中、ぐってりと鵺は薄い布団に突っ伏する。
「知りませんよ、わたしの方こそ聞きたいですよ」
その布団の端っこに座り頭を抱える鴉が一匹、いや一人。
「……何もなかった」
「何もありませんでした……えぇ」
どちらともなくつぶやいた言葉は重なり、二人は頷く。
だが二人は知らない、時折攻守を変えてなぜだか起こるこの悲劇を。
まぁ、いいんじゃね?と達観し始める二人であった。
これもまた、コミュニケーションの一つであることは間違いないのだから。




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